院内感染から患者さまや職員を守る対策について

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診療科・部門Information on departments and divisions

ICT(感染制御チーム)

感染制御チーム (ICT: Infection Control Team)
抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)

 ICTは、院内での感染症発生率を下げることを目標とし、発生状況を把握し、適切な措置・対策が確実に行われるようスタッフへの教育・指導を行う医療チームです。
 平成30年度よりASTが発足し、抗菌薬が適正に患者さんに使用されるよう、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などの多職種で週に一度カンファレンスを行い、抗菌薬の処方が長期化している場合の確認や、アンチバイオグラム(病原菌への効果割合一覧表)の作成など支援を行っています。

活動の目的

1. 患者・家族を感染から守る
2. 職員を感染から守る
3. 医療の質の改善(向上)
4. 資源(人・物・金)の有効活用

感染防止の取り組み

 当院では、感染症法やCDCガイドラインに基づく感染対策マニュアルやイラスト化した手順書を作成し、全職員が適切な感染対策を実践し、安全な療養環境が提供できるよう教育活動を行っています。また、針刺し、曝露事故防止対策として、安全装置付きの針の導入や事故発生時の原因分析、改善策の提案など事故発生減少にも努めています。

院内での活動

 職業感染対策としてインフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎、B型肝炎ワクチン接種についての啓発活動を行っています。また、耐性菌検出状態、抗菌薬使用量、手指衛生剤使用量、感染症発生状況等のデータを分析し、情報提供を行っています。
 毎週火曜日には、実際に院内全体を見て回り、抗菌薬使用状況、薬剤耐性菌検出状況、現場の感染管理状況や環境整備、実際に行われている感染対策の確認、指導を行っています。緊急を要する場合にも迅速な対応を行い、院内での感染拡大予防に努めています。

地域での活動

 その他に、医療職員に対する教育だけでなく、委託業者への感染管理教育研修や、海南保健所と協力し地域の病院、老健施設、訪問看護ステーション、学校、保育所、幼稚園等での「正しい手洗い方法」「ノロウイルス等の感染性胃腸炎の予防と施設内での感染対策」などへの研修も行っています。また、地域の医療施設とも協力し、感染に関する合同カンファレンスを年4回、相互ラウンドを年2回実施、感染に関する相談、指導を行っており、病院内のみならず地域全体の感染対策活動にあたっています。


※薬剤耐性菌とは、抗生物質に対して抵抗力を持ってしまい、薬が効きにくくなった菌のことです。


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