日本における糖尿病患者さんは年々増加の傾向にあり、国民病ともいえます。糖尿病が恐ろしいのはあまり症状がなく、気がついたときには進行してしまっていることです。とくに糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症の三つの合併症が問題です。糖尿病性神経障害では足のしびれからはじまり、進行した場合には足の壊疽が発症します。糖尿病性網膜症が進行すると視力障害や眼底出血で失明する可能性があります。また、血液人工透析が必要が必要になった原因疾患として、現在、一番多いのが糖尿病性腎症となっています。
当院には糖尿病療養指導士(CDEJ)4名、和歌山県地域糖尿病療養指導士(LCDE)2名が在任しています。外来では、食事指導と各種検査の後に患者さん毎に治療法を選択し、定期的な血糖測定と合併症の評価を行いながら通院していただき、病状が安定すれば、地域の開業医の先生の外来を通院していただいています。