変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨や半月板がすり減って変形したり、骨と骨がこすれたりすることで、関節内に炎症が生じたり、膝に痛みが出たりする病気です。変形性膝関節症が進行するとO脚(内反膝)が進み、歩行に支障をきたすことがあります。このように日常生活に必要な“歩く”という機能に影響を及ぼし、QOL(生活の質)の低下につながるため、初期の段階で病院を受診し、適切な治療を行うことが大切です。
お知らせ
変形性膝関節症は、膝の関節にある軟骨や半月板がすり減って変形したり、骨と骨がこすれたりすることで、関節内に炎症が生じたり、膝に痛みが出たりする病気です。変形性膝関節症が進行するとO脚(内反膝)が進み、歩行に支障をきたすことがあります。このように日常生活に必要な“歩く”という機能に影響を及ぼし、QOL(生活の質)の低下につながるため、初期の段階で病院を受診し、適切な治療を行うことが大切です。
●初期:膝に違和感を覚え、徐々に動作時に膝の痛みを感じ始める
もっとも初期の段階では、起床時に膝に違和感を覚えることがあります。そして、立ち上がったときや、歩き始めたときなど、膝を動かした際に痛みの症状が出始めます。初期に起こる膝の痛みは一時的で、しばらく休めば痛みがとれることが多いです。
●中期:正座やしゃがむ動作、階段の上り下りが苦痛になってくる
正座やしゃがむ動作、階段の上り下りなどが苦痛になります。また、膝からゴリゴリと音がすることがあります。さらに、膝の周辺に炎症が生じて腫れたり、膝に水がたまって、膝がまがりにくくなったり伸びにくくなったりします。このような中期の症状は簡単に治らず、長い距離の歩行が困難になることがあります。
●末期:痛みが大きくなり、日常生活に支障をきたすことがある
痛む膝をかばうようにして歩くようになったり、骨の変形が進むことでO脚になったりと、見た目にも変化が生じます。さらに高齢の方は、活動範囲が狭くなることで体力が低下し、要支援、要介護の原因となったり、結果的に認知症につながったりする可能性も懸念されます。
治療の基本は、保存的治療(内科的治療)です。保存的治療には、生活指導、薬物療法、装具療法、運動療法があり、いくつかの方法を組み合わせて治療を行います。なお、保存的治療を行っても痛みが緩和せず、日常生活に支障をきたす場合には、外科的治療(手術など)を選択することがあります。変形性膝関節症に対する手術的治療には、骨を切って変形を治す手術や、関節を人工の関節に置き換える人工関節手術などがあります。また、近年では再生医療のひとつであるPRP療法(多血小板血漿療法)が、変形性膝関節症の治療の選択肢に加わりました。当院では、人工関節手術などの外科的治療はもちろん、再生医療(PRP療法、APS療法)にも対応してしております。
変形性膝関節症でお悩みの方や治療中の方で“今の保存的治療に満足でない”と思われ手術を検討されている方、手術が必要と言われたが“手術する決心がつかない”ためPRP療法、APS療法を検討されている方など、変形性膝関節症を改善することで日常生活を楽しく過ごせるようサポートできればと思っています。お困りのこと、気になることなどありましたら当院の整形外科までご相談ください。
氏名 | 役職 | 専門分野 |
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南 晋司 みなみ しんじ |
診療局長 整形外科部長 |
整形外科一般 日本整形外科学会専門医 日本リウマチ学会専門医・指導医 日本人工関節学会認定医 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医 |
受診について
医療センターでは、予約されている方や紹介状のある方が優先です。
また、予約された方は予約時間より前にお越しになっても、時間までお待ち願います。
※紹介状をお持ちの方は、必ず事前に院内の地域連携室でご予約ください。