当科は、和歌山県立医科大学第2外科の関連病院で、外科医師が3名常勤しております。日本外科学会外科専門医制度修練施設・日本消化器外科学会専門医制度関連施設・消化器病学会認定施設に認定されており、指導医・専門医が診療に従事しています。海南・海草郡を中心に多くの患者さまの病状に応じた最良の外科治療ができるように心がけおります。また、登録医の先生方との密な連携により地域医療に根ざした外科診療を目指しております。
お知らせ
当科は、和歌山県立医科大学第2外科の関連病院で、外科医師が3名常勤しております。日本外科学会外科専門医制度修練施設・日本消化器外科学会専門医制度関連施設・消化器病学会認定施設に認定されており、指導医・専門医が診療に従事しています。海南・海草郡を中心に多くの患者さまの病状に応じた最良の外科治療ができるように心がけおります。また、登録医の先生方との密な連携により地域医療に根ざした外科診療を目指しております。
当科では、手術を必要とする消化器疾患および乳腺疾患の患者さまの診療を行っています。とくに、胃がん、大腸がん、胆のう結石、ソケイヘルニア(脱腸)、虫垂炎(盲腸)、痔(いぼ痔、痔ろう)、および乳がんといった病気を専門に診療しております。
消化器のがんについては、一般に食道がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、胆のうがん、膵臓がん等がありますが、当科では、胃がんおよび大腸がんの治療を主に行っています。2018年度の全国統計では、死亡数の多い疾患は、男性では、肺(1位)、胃(2位)、大腸(3位)、膵(4位)で、女性では、大腸(1位)、肺(2位)、膵(3位)、胃(4位)の順です。出来るだけ、検診を受けていただき、早期に癌を見つけることが、重要です。
腹部外科の手術といえば、腹腔鏡を使った手術が増えています。当科でも胃がん、大腸がん、胆のう結石、鼠経ヘルニア、虫垂炎などの患者さまに腹腔鏡手術を積極的に行っています。腹腔鏡を使った手術は、おなかに小さな穴をいくつか開けることで、体への負担が少なく、手術後の回復が早いという利点があります。また、腹腔鏡で見ながら手術をすることで、拡大視効果により術野がより詳細に観察でき、きめ細かな手術ができる利点もあります。早期離床および早期退院が可能になってきています。ただ、すべてのがん患者様に行えるというわけではなく、かなり病状が進行した患者様や、内視鏡的に切除が難しい患者様に対しては、従来の開腹手術を行っております。
また、女性でかかりやすい病気として、罹患率が1位の乳がんに対する治療に関しては、当科でも手術中に乳癌が最初に飛びやすいとされる腋(わき)のセンチネルリンパ節生検(ICG蛍光法)を行い、センチネルリンパ節転移が無ければ、不要な腋窩リンパ節郭清を省略することで、上腕のリンパ浮腫を出来るだけ避けることが出来ます。また、症例に応じて温存手術を施行しております。(乳房再建術は形成外科医がいないため、他院に紹介させていただいております。)
がん患者さまの治療で重要な治療法として、抗がん剤治療があります。当科では、胃がん・大腸がんおよび乳がんなどの進行および再発患者さまに対し、がんの種類および病理結果に準じて、その病態に応じた抗がん剤を選択し個々の患者様に最適の化学療法を選択し治療を行っています。多くの患者さまは、外来通院で治療し、個々の副作用に注意しながら自宅で療養しながら、がんと共生しながら治療に専念しておられます。
良性疾患として手術が必要な腹痛で困る病気としては、胆嚢結石・胆嚢炎・急性虫垂炎の患者様です。胆嚢炎がひどい患者様に対しては、経皮経肝的に胆のうドレナージ術(PTGBD)を行い、総胆管結石症例には、内視鏡的乳頭切開術(EST)を施行し、結石を内視鏡的に取り出した後、落ち着けば腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行しております。急性虫垂炎の患者様に対しては、出来れば抗菌薬で炎症を沈めてから、待機的に腹腔鏡下虫垂切除術を行うようにしています。ただし、虫垂が破れて膿汁が広がっている場合は、緊急で腹腔鏡または開腹手術を行うことになります。
最後に、検診として最近、大腸がんと並んで非常に増加している乳がんの診断および治療にも力をいれております。乳腺専門外来を毎週月曜日の午後に予約制で、また乳がん検診も平日午前中に予約制で行っています。また、2次検診では、必要な方に3Dマンモグラフィー装置(2020年2月導入)を用いた立体的な検診もできるようになっています。さらに、当科は、和歌山県立医科大学呼吸器乳腺外科および日赤和歌山医療センター乳腺外科の連携診療科として共同で乳がん患者さまを一緒に診療させていただいております。
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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全身麻酔 | 105例 | 103例 | 134例 | 164例 | 152例 |
腰椎麻酔 | 50例 | 68例 | 41例 | 45例 | 31例 |
局所麻酔 | 25例 | 24例 | 24例 | 37例 | 36例 |
計 | 180例 | 195例 | 199例 | 246例 | 219例 |
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
---|---|---|---|---|---|
胃がん | 17例 | 9例 | 5例 | 17例 | 7例 |
結腸がん | 20例 | 11例 | 19例 | 16例 | 11例 |
直腸がん | 11例 | 8例 | 6例 | 4例 | 11例 |
乳がん | 5例 | 9例 | 14例 | 12例 | 6例 |
胆石・胆のう炎 | 21例 | 27例 | 42例 | 46例 | 42例 |
鼠径ヘルニア | 52例 | 45例 | 40例 | 57例 | 53例 |
虫垂炎 | 4例 | 10例 | 10例 | 16例 | 17例 |
イレウス | 8例 | 3例 | 8例 | 8例 | 6例 |
痔疾患 | 20例 | 35例 | 17例 | 16例 | 18例 |
結腸憩室炎 | 3例 | 1例 | 2例 | - | - |
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
---|---|---|---|---|---|
結腸 |
11例 |
4例 |
13例 |
15例 |
10例 |
直腸 |
2例 |
2例 |
3例 |
4例 |
9例 |
胆石・胆のう炎 |
15例 |
19例 |
40例 |
43例 |
35例 |
胃 | - | - | - | 3例 | 3例 |
虫垂 |
- |
1例 |
2例 |
7例 |
12例 |
鼠経ヘルニア |
- |
- |
- |
- |
22例 |
横にスクロールしてご覧ください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 落合【消化器】 | 手術日 |
椿原【消化器】 | (房本)【呼吸器】 | 第1・3・5週 椿原【消化器】第2・4週落合【消化器】 |
椿原【消化器】 | 落合【消化器】 | 手術日 | |||
午後 | 落合【乳腺外来】 | ー | ー |
氏名 | 役職 | 専門分野 |
---|---|---|
落合 実 おちあい みのる |
副院長 | 外科一般、消化器、乳腺 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会認定消化器がん外科治療認定医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医 マンモグラフィー読影認定医 |
椿原 秀明 つばきはら ひであき |
医療技術局長 部長 |
消化器外科、腹腔鏡手術 日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸) 日本外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |
受診について
医療センターでは、予約されている方や紹介状のある方が優先です。
また、予約された方は予約時間より前にお越しになっても、時間までお待ち願います。
※紹介状をお持ちの方は、必ず事前に院内の地域連携室でご予約ください。