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【医療コラム】「手術まではしたくない…」という膝の痛みに自分の血液を使った再生治療「PRP療法」(整形外科)

2025.06.01  患者様向け

整形外科部長 南 晋司
整形外科医師 南方 邦彦

PRP療法(多血小板療法)とは、患者様の血液から血小板を多く含む血しょうを抽出し、痛みのある部位に投与する治療です。
血小板には、出血を止める機能があることは知られていますが、それだけではなく、傷んだ組織の炎症を抑える因子や組織修復を促す成長因子を豊富に含んでいます。
PRP療法はこの成長因子を高濃度に投与することで、痛みを改善しようとするものです。

また、治療時に、特別な薬剤を使用せず、自分の血液の一部の成分を抽出し投与するためアレルギーや拒絶反応が少ないという特徴があります。
そのため、以前より、テニス肘、アキレス腱周囲炎などの腱や筋の疾患で利用されていましたが、近年は変形性関節症(肩関節、膝関節)などにも応用され、その効果が報告されています。

当院でも、主に変形性膝関節症の患者様に投与を行っております。
なお、個人差はありますが、特に痛みの強い中等症の変形性膝関節症に対して、6ヶ月以上の痛みの改善効果が見られています。

治療については、現時点で保険診療になっておらず、自費診療(※)となりますが、変形性関節症で従来の治療で効果が見られない患者様や手術を希望されない患者様の他、痛みはあるが、手術をするほどではない患者様などは一度ご検討いただくことをお勧めします。

PRP療法についてご不明な点がありましたら、お気軽に当院整形外科外来までご相談ください。

※費用の詳細はお問い合わせください。

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整形外科