平成29年度 海南医療センター 病院指標

・「心不全」の症例が、最も多くなっています。
　心不全とは、心臓のポンプとしての働きが低下して、全身の臓器に必要な血液量を送ることができなくなった状態です。

・「非ホジキンリンパ腫」の症例が、2番目に多くなっています。
　血液のがんの一種である悪性リンパ腫のことで、化学療法を主体とする入院の症例です。

・「誤嚥性肺炎」の症例が、３番目に多くなっています。
　食べ物や飲み物、唾液などが誤って気管や気管支内に流れ込むことによって生じる肺炎を誤嚥性肺炎といいます。
　誤嚥性肺炎（急性期）の治療後は、リハビリ等のため回復期リハビリテーション病棟に転院する場合や、
　経口摂取困難等のため療養型の病院に転院する場合等があり、内科上位5疾患の中で転院率が最も高くなっています。

・「間質性肺炎」の症例が、４番目に多くなっています。
　間質性肺炎とは、肺胞の壁に炎症や損傷が起こり、壁が厚く硬くなるため、ガス交換（酸素と二酸化炭素を交換すること）が困難となる病気です。

・「体液量減少症」の症例が、５番目に多くなっています。
　体液量減少症とは、食事や水分補給が出来ず、脱水症状をきたしている状態です。

・「インフルエンザ、ウイルス性肺炎」の症例が、最も多くなっています。
　多くはインフルエンザ以外によるウイルス性肺炎（RS等）での入院となっています。

・「喘息」の症例が、２番目に多くなっています。
　気管支喘息重積発作や感染型気管支喘息等による入院となっています。

・「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）」の症例が、３番目に多くなっております。
　急性細気管支炎がやや多く、次いで急性気管支炎による入院となっています。

・「肺炎」の症例が、４番目に多くなっています。
　マイコプラズマ肺炎や細菌性肺炎での入院が多くなっています。

・「ウイルス性腸炎」の症例が、５番目に多くなっています。
　多くはロタウイルスやノロウイルス感染による腸炎での入院となっています。　

※患者数が10未満の場合、-（ハイフン）を入力しています。

・「胆嚢水腫、胆嚢炎等」の症例が、最も多くなっています。
　胆のう炎を伴う、胆のう結石症に対する、腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した症例です。

・「胆管（肝内外）結石、胆管炎」の症例が、2番目に多くなっています。
　総胆管結石症に対する、内視鏡的ドレナージ術や内視鏡的乳頭切開術を施行した症例です。

・「穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患」の症例が、３番目に多くなっています。
　大腸憩室炎に対し、抗生剤の投与等により治療を行った症例です。

・「膵臓、脾臓の腫瘍」の症例が、4番目に多くなっています。
　膵臓の悪性腫瘍（がん）に対し、点滴治療や疼痛管理等を行った症例です。

・「虚血性腸炎」の症例が、５番目に多くなっています。
　虚血性大腸炎は大腸の血流障害により、大腸の粘膜に炎症や潰瘍が発生し、腹痛や下痢、下血を起こす病気です。
　虚血性大腸炎に対し、抗生剤や点滴治療等を行った症例です。

※患者数が10未満の場合、-（ハイフン）を入力しています。

・「股関節大腿近位骨折」に対する骨折観血的手術や人工骨頭挿入術の症例が、最も多くなっています。
　ほとんどが、大腿骨転子部骨折と大腿骨頚部骨折での入院です。
　骨折に対する急性期治療後は、リハビリ等継続のため転院する場合があり、転院率が高くなっています。

・「膝関節症（変形性を含む。）」に対する手術の症例が、２番目に多くなっています。
　変形性膝関節症に対する、人工関節置換術が多くなっています。

・「胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）」の症例が、３番目に多くなっています。
　腰椎骨折、胸椎骨折の順に多く、保存的な治療を行った症例です。
　リハビリ等継続のため転院する場合があり、転院率が高くなっています。

・「脊椎骨粗鬆症」の症例が、４番目に多くなっています。
　骨粗鬆症は、骨量の低下により骨が脆くなり、骨折を引き起こしやすくなる状態です。
　脊椎骨粗鬆症は、骨粗鬆症により背骨（胸椎・腰椎）が骨折した症例に対し、手術をせずコルセット装着等による保存的な治療を行った症例です。

・「股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。）」に対する手術の症例が、５番目に多くなっています。
　変形性股関節症に対する、人工関節置換術が多くなっています。

・「網膜血管閉塞症」の症例が、最も多くなっています。
　網膜の血管が詰まり、血液が網膜に行き渡らなくなる病気です。
　抗血管新生剤注射による治療入院が多くなっています。

・「白内障、水晶体の疾患」に対する手術の症例が、２番目に多くなっています。
　硝子体切除手術および水晶体再建術の症例です。

・「黄斑、後極変性」の症例が、３番目に多くなっています。
　黄斑変性症は、脈絡膜からの新生血管が進展し、出血や浮腫を生じる事により、視力が悪くなる病気です。
　抗血管新生剤注射による治療入院が多くなっています。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）では、白内障に対する水晶再建術が上位となっています。
しかし、DPC請求ではないため、この項目においては除外されています。

※患者数が10未満の場合、-（ハイフン）を入力しています。

・「皮膚の良性新生物」に対する手術症例が、最も多くなっています。
　ここでいう皮膚の良性新生物には、粉瘤・アテローム・脂肪腫・脂漏性角化症等が含まれています。

・「帯状疱疹」に対する点滴治療の症例が、2番目に多くなっています。
　帯状疱疹による合併症（神経系、眼疾患等）がある症例が含まれています。

・「急性膿皮症」に対する症例が、3番目に多くなっています。
　ここでいう急性膿皮症には、蜂窩織炎・皮膚感染症・皮膚膿瘍・丹毒等が含まれています。
　蜂窩織炎とは、皮膚の深いところから皮下脂肪組織にかけての細菌による化膿性炎症です。

・「薬疹、中毒疹」に対する症例が、４番目に多くなっています。
　多くは薬疹による入院症例です。
　薬疹とは、薬に対するアレルギー反応によって、発赤・かゆみ・水疱などが発生する病気です。

・「湿疹、皮膚炎群」に対する症例が、５番目に多くなっています。
　アトピー性皮膚炎・湿疹等が多くなっています。

・「膀胱腫瘍」に対する手術症例が、最も多くなっています。
　膀胱がんに対する膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）の症例です。

・「上部尿路疾患」に対する手術症例が、2番目に多くなっています。
　尿管結石と腎結石に対する経尿道的尿路結石除去術（レーザー）の症例です。

・「前立腺肥大症等」に対する手術症例が、３番目に多くなっています。
　前立腺肥大症に対する経尿道的レーザー前立腺切除術（ホルミウムレーザー）の症例です。

・「下部尿路疾患」に対する手術症例が、４番目に多くなっています。
　膀胱結石に対する膀胱結石摘出術（経尿道的手術）が大半を占め、次いで、尿失禁に対する尿失禁手術が多くなっています。

・「腎臓または尿路の感染症」の症例が、同数で４番目に多くなっています。
　急性腎盂腎炎に対する抗菌薬等での治療が大半を占めています。
　腎盂腎炎とは、腎盂や腎臓が細菌感染を起こしている状態であり、悪寒や発熱、背部痛などが症状として現れる病気です。

・「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍」に対する化学療法の症例が、最も多くなっています。
　卵巣がんに対し、抗がん剤（イリノテカン塩酸塩水和物、ネダプラチン）にて治療した症例です。

・「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍」に対する化学療法の症例が、２番目に多くなっています。
　卵巣がんに対し、抗がん剤（ベバシズマブ）にて治療した症例です。

・「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍」に対する化学療法の症例が、３番目に多くなっています。
　卵巣がんに対し、抗がん剤（ドキソルビシン塩酸塩リボソーム製剤）にて治療を使用した症例です。

・「子宮内膜症」の症例が、４番目に多くなっています。
　子宮内膜症とは、子宮の内側にのみ存在する子宮内膜が、子宮以外の場所で増殖、剥離をおこすことで、様々な痛みを引き起こす病気です。

・「子宮の良性腫瘍」に対する手術症例が、５番目に多くなっています。
　子宮筋腫に対し、子宮全摘手術を施行した症例です。

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・結腸ポリープ（腺腫）に対して施行した「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）」の症例が、最も多くなっています。

・直腸ポリープ（腺腫）に対して施行した「直腸腫瘍摘出術（ポリープ摘出を含む。）（経肛門）」の症例が、２番目に多くなっています。

・出血を伴う胃潰瘍等に対して施行した「内視鏡的消化管止血術」の症例が、３番目に多くなっています。

・結腸憩室等、結腸の出血に対して施行した「小腸結腸内視鏡的止血術」の症例が、４番目に多くなっています。

・誤嚥性肺炎等により、経口による食事摂取が出来なくなった症例に対して施行した「胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術）」の症例が、５番目に多くなっています。

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他の疾病にて入院中、中耳炎を併発し、耳鼻いんこう科にて「鼓膜切開術」を施行した症例です。

※患者数が10未満の場合、-（ハイフン）を入力しています。

・鼠径ヘルニアに対して施行した「鼠経ヘルニア手術」の症例が、最も多くなっています。

・胆のう結石症に対して施行した「腹腔鏡下胆嚢摘出術」の症例が、2番目に多くなっています。

・大腸の悪性腫瘍（がん）に対して施行した「腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」の症例が、３番目に多くなっています。

・結腸ポリープ（腺腫）に対して施行した「内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）」が、４番目に多くなっています。

・痔核に対して施行した「痔核手術（脱肛を含む）（硬化療法（四段階注射法））」の症例が、５番目に多くなっています。

※患者数が10未満の場合、-（ハイフン）を入力しています。

・変形性股関節症、変形性膝関節症に対して施行した「人工関節置換術（肩、股、膝）」の症例が、最も多くなっています。

・上腕骨骨折、大腿骨転子部骨折等に対して施行した「骨折観血的手術（肩甲骨、上腕、大腿）」の症例が、2番目に多くなっています。
　骨折に対する急性期治療後は、リハビリ等継続のため転院する場合があり、転院率が高くなっています。

・上腕骨遠位端骨折、大腿骨頚部骨折等に対して施行した「関節内骨折観血的手術（肩，股，膝，肘）」の症例が、３番目に多くなっています。

・大腿骨頚部骨折等に対して施行した「人工骨頭挿入術（肩、股）」の症例が、４番目に多くなっています。　
　骨折に対する急性期治療後は、リハビリ等継続のため転院する場合があり、転院率が高くなっています。

・骨折の手術時に使用するプレート等を除去するために施行した「骨内異物（挿入物を含む）除去術（前腕，下腿）」の症例が、５番目に多くなっています。

※患者数が10未満の場合、-（ハイフン）を入力しています。

・白内障に対して施行した「水晶再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの）」の症例が、最も多くなっています。

・白内障に対して施行した「水晶体再建術（眼内レンズを挿入しない場合）」の症例が、２番目に多くなっています。

※患者数が10未満の場合、-（ハイフン）を入力しています。

・粉瘤・脂肪腫・脂漏性角化症等に対して施行した「皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径３ｃｍ未満）」の症例が、最も多くなっています。

・粉瘤・脂肪腫・脂漏性角化症等に対して施行した「皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径２ｃｍ未満）」の症例が、２番目に多くなっています。

・粉瘤・膿腫・脂漏性角化症等に対して施行した「皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径３ｃｍ以上６ｃｍ未満）」が、同数で２番目に多くなっています。

・粉瘤・母斑・皮下腫瘍等に対して施行した「皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径２ｃｍ以上４ｃｍ未満）」が、４番目に多くなっています。

・粉瘤に対して施行した「皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６ｃｍ以上１２ｃｍ未満）」が、５番目に多くなっています。

露出部とは、顔や前腕、下腿などの部分を指し、露出部以外とは、胸部や腹部、上腕、大腿などの服で隠れる部分を指します。

※患者数が10未満の場合、-（ハイフン）を入力しています。

・膀胱がんに対して施行した「膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの）」の症例が、最も多くなっています。

・尿管結石、腎結石に対して施行した「経尿道的尿路結石除去術（レーザーによるもの）」の症例が、2番目に多くなっています。

・前立腺肥大症に対して施行した「経尿道的レーザー前立腺切除術（ホルミウムレーザーを用いるもの）」の症例が、3番目に多くなっています。

・腎盂腎炎、尿管がん等に対して施行した「経尿道的尿管ステント留置術」の症例が、４番目に多くなっています。

・膀胱結石、尿道結石に対して施行した「膀胱結石，異物摘出術（経尿道的手術）」の症例が、同数で４番目に多くなっています。

・子宮筋腫に対して施行した「子宮全摘術」の症例が、最も多くなっています。

・卵巣がんに対して施行した「子宮附属器悪性腫瘍手術（両側）」の症例が、2番目に多くなっています。

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